「蜩の会」の過去の例会について
令和2年12月の例会 12月1日(火)
兼題:「懐手」 席題:「蒲団」
加名恵先生の特選句
・抱きあげてミルクの匂ふ蒲団かな(ふみ子)
・昨晩の涙を吸ひし蒲団干す(小来川)
令和2年11月の例会 11月10日(火)
兼題:「冬隣」 席題:「菊」
加名恵先生の特選句
・青空の牛の収牧冬隣(佐くら)
・怪我癒えて妻の戻りし十三夜(小来川)
・漁火や釣瓶落としの五能線(一歩)
令和2年10月の例会 10月6日(火)
兼題:「下り簗」 席題:「虫の秋」
加名恵先生の特選句
・はやばやと暮色ながるる下り簗(春香)
・被災地の帰らざる家泡立草(恵章)
・シニアカー並ぶ湯治場初紅葉(一歩)
令和2年9月の例会 9月1日(火)
兼題:「秋の蝉」 席題:「とんぼ」
加名恵先生の特選句
・墓山に儚き声の秋の蝉(恵章)
・神木の夕かなかなに立ち尽くす(恵章)
・露草の花に染まりし今朝の空(勇)
令和2年8月の例会 8月4日(火)
兼題:「紙魚」 席題:「ビール」
加名恵先生の特選句
・晩酌や今日を感謝の生ビール(雲水)
・子に問われ紙魚くう辞書を開く夜(佐くら)
・白萩や学童疎開のありし寺(ふみ子)
令和2年7月の例会 7月7日(火)
兼題:「心太」 席題:「蚊帳」
加名恵先生の特選句
・梅雨晴や子等を見守り通学路(恵章)
・駄菓子屋の木机きしむ心太(佐くら)
・田植寒母の検査を待つロビー(小来川)
令和2年6月の例会 6月2日(火)
吟行会(喜連川ささや別邸)
加名恵先生の特選句
・畦道の轍新し夕薄暑(一歩)
・校庭に歓声戻り夏兆す(小来川)
・鉄線花蔓を離れて空に咲く(勇)
令和2年5月の例会 (またまた通信句会です)
兼題:「立夏」
加名恵先生の特選句
・青空に令和のかげり蝶の春(春香)
・病む母の細き指先ねむの花(ふみ子)
令和2年4月の例会 (3月に引き続き通信句会になりました)
兼題:「桜」「花」・・・
加名恵先生の特選句
・被災地の海に大きな春の虹(恵章)
・たんぽぽや少女は秘密もちはじむ(ふみ子)
・那須岳や慰霊新たに雪を踏む(早野)
令和2年3月の例会 (残念ながら通信句会になりました)
兼題:「遠足」
加名恵先生の特選句
・遠足やガラスケースに月の石(ふみ子)
・復興の道粛々と青き踏む(恵章)
・天地の香りすがしく若葉風(春香)
令和2年2月の例会 2月4日(火)
兼題:「浮寝鳥」 席題:「立春」
加名恵先生の特選句
・立春のこころあらたに朝かな(佐くら)
・境内に蠟梅の香や朱印待つ(恵章)
・ぼんやりと今日も一日浮寝鳥(勇)
・梅の香や墨田の空はとのぐもり(ふみ子)
令和2年1月の例会 1月7日(火)
兼題:「淑気」
加名恵先生の特選句
・淑気満つ賽銭箱へ人の波(小来川)
・連山に目覚めの揺らぎ叔気かな(春香)
・叔気満つ社を照らす朝日かな(雲水)