黒田杏子(くろだももこ)先生が、大田原市名誉市民に推挙されました。

黒田先生は、プレバトで有名な、かの夏井いつき先生の師匠です。

推挙式では、大田原(特にくろばね)との縁、大田原市への思い入れ、瀬戸内寂聴さんなど著名人との交流などを、興味深くお話しされました。

 俳句を嗜む者の端くれとして、筆者も大感激致しました。

 

 杏子先生は6歳の折り、お母様、3歳の妹さん、生後半年の弟さんと一緒に黒羽町に疎開され、近くにあった芭蕉の句碑「野を横に馬牽きむけよほととぎす」に感銘を受けたことをきっかけに、山口青邨に師事したそうです。

 

 昭和131938)年8月10日生  写真

《略歴》

 昭和19年10月 旧黒羽町黒羽田町へ戦時疎開

     松尾芭蕉の句「野を横に馬牽むけよほととぎす」に感銘を受ける

 昭和32年    東京女子大学文学部心理学科入学

          山口青邨に指導を受ける

 昭和50年    山口青邨主宰「夏草」で新入賞受賞

 平成 2年    俳句誌「藍生(あおい)」創刊、主宰となる

          旧黒羽町で開催された「芭蕉文学国際シンポジウム」のパネリスト

          として参加

 平成 4年    第4回黒羽芭蕉の里全国俳句大会の選者となる

以後、令和元年の第30回大会まで、26回務める

 平成16年    旧黒羽町特別自治功労者表彰

 平成21年    俳句に功績のあった女性俳人に授与される「第1回桂信子賞」を

          受賞

 平成23年    第五句集「日光月光」で蛇笏賞を受賞

 平成24年    大田原市鮎の里公園(黒羽田町那珂川河畔)句碑建立

          「鮎のぼる川父の川母の川」

【句集】

  第一句集「木の椅子」(現代俳句女流賞・俳人協会新人賞)

  第二句集「水の扉」

  第三句集「一木一草」(俳人協会賞)

  第四句集「花下草上」

  第五句集「日光月光」(蛇笏賞)

  第六句集「銀河山河」